ボタンには、形も様々ですが、色・柄も様々です。一般的には、どんな風な色・柄の種類があるのでしょうか。
当店で取り扱っているのは、素材でいうと水牛ボタン・ナットボタン・貝ボタン・木ボタン・革ボタン・金属ボタン・プラスチックボタンなどです。これらを大きく天然の素材を使ったボタンと人工的に作られた素材を使ったボタンにわけて説明します。
1.天然物のボタン
<色>
水牛ボタン、ナットボタン、木ボタン、貝ボタンなどの多くは、天然のままの色をそのまま活かしたものが多いのですが、
中には脱色したり、染色をして、天然の色ではない鮮やかな色にしているものもあります。天然のままの色を活かすため、
1個1個のボタンに色の違いが生まれることは多く、その自然な色のバラつきを天然物のよさとしてとらえていただき、
多くのハイクラスなアパレルブランドで使用いただいています。
<柄>
天然物ボタンは、ふたつと同じ物がありません。それゆえに同じ形のボタンでも、色や柄が異なります。
これが天然物の味であり個性ですので、1個1個の違いを楽しんでください。特に貝ボタンや水牛ボタンは
貝の光り方や水牛の筋の入り方が違うので、全く同じボタンが並ぶことはありません。
2.プラスチックのボタン
<色>
多くのボタンは最初のボタン生地の段階から色がついているものが多いですが、白いボタンを染色することで希望の色に
合わせることもでき、ピンクやブルーなど鮮やかな色や生地の色に合わせて染色できます。
無限に色が作れる素材のため、ボタンメーカーは日々その発色を研究し、透明感のある色から蛍光色まで常に新しい色を
作り続けています。
<柄>
ボタンの柄は大きくいくつかの種類に分かれます。基本的には、天然物の柄を模したものが多いです。
「水牛柄」「ナット柄」「貝の柄」などがその代表例になります。その他にもストライプやドット柄など、様々な柄を表現できます。
プラスチックも素材ごとに作れる柄、作れない柄があるので、作りたい柄に相性のいい素材を使っています。
3.注意点
天然物もプラスチックも染色した(後から色をつけた)ボタンは、摩擦や水洗いなどで色落ちすることが考えられます。
そのため、基本的には同色使いと言って、生地と同系色のボタン色の使用をおすすめしています。
クリーニングなどで強力なプレスをかけると色落ちすることも考えられますので、付け替えた場合は必ずご注意ください。