色や形や素材などボタンの種類は様々ですが、つける場所や用途によってボタンの呼び方が変わる事も多々あります。
お店などで聞いたことのあるボタンもあるかもしれませんが、いくつかご紹介しますので、ぜひ今後のご参考にしてください。
■くるみボタン
専用の金属製土台を布地で包んで作るボタン。表地と同じ生地で包んで作るのが一般的です。
くるみボタンを手軽に自分で作れるキットも当店でも販売中です。
好きな布地の好きな柄部分をくり抜いて作ることも可能で、手作りできるので手芸家さんに好まれています。
■ハトメボタン
ボタンの穴部分をボタンホールと呼びますが、そこにハトメと呼ばれる金属を埋め込んだものです。
カラフルなハトメから、金属カラー(ゴールドやシルバー)まで様々なハトメカラーがあります。
1個ずつ別の色にすることもできるので、いろいろな組み合わせで遊べることが出来ますが専用の駒が必要です。
■力ボタン
コート等で大きなボタンを使用する場合、表のボタンの裏側に小さなボタンを縫い付けて、
生地が切れないように補強します。その補強用ボタンを力ボタンと呼びます。
大きさは10mm位の小さいものが多く、形状は凹凸のないフラットなものが好まれます。
最近ではこの力ボタンをワンポイントアクセントにカラフルな色にしている服もあります。
■カフスボタン
ワイシャツやブラウスの袖口につけるボタンです。パーティなどでは装飾されたアクセサリー感覚の
カフスボタンが愛用されます。形や色も様々で使い方によって個性を発揮できるアイテムです。
金属のカフスボタンから、貝などで装飾のされたものなど色柄も様々で楽しめます。
■チェンジボタン
主に、学生服に使用されるボタンです。金属の学生服ボタンを裏側から止める役割を果たします。
金属ボタンの取り外しを容易にすることで、洗濯時の痛みやさびを防ぐ目的があります。
学ランを着た男性やお子様の洗濯時にはずしたことのあるお母様が見ることが多いかもしれませんね。
■拝みボタン(つづみボタン)
背広やジャケットの第1、2ボタンにつける両面表向きのボタン。
慶事の際に使われるボタンで、タキシードなどではよく見られます。
ボタンとボタンが糸や金属カンでつながれています。
■トグルボタン
主にダッフルコートなどについている円柱形のボタン。
木や水牛の角で作ったボタンなど天然物で作られたものから、プラスチックやメタルでできたものまで様々です。
形は角のような形状から、水雷型と言われる型まで長細く50mm~60mmほどのものが多いです。
ちなみに、水牛ボタン、ナットボタン、貝ボタン、木ボタン、革ボタン、というのは素材の種類を頭につけて呼んでいるもので、
今回紹介したボタンの種類とは違い、ボタンの素材として区別して呼んでいます。
聞いたことがないものがありましたか?
用途によって呼び方が変わるというのもボタンの奥深さです。
ぜひ、こんなポイントからもボタンに興味をもっていただけると嬉しいです。