トレンチコートの起源とおすすめの水牛ボタン

すっかりと初夏の季節ですが、まだコートなしでは朝晩など冷える日もありますね。風の強い日も多く感じます。
今年はトレンチコートが店頭でも多く紹介されており、定番のベージュをはじめ、ネイビーやカーキなど
様々な色や長さや形のラインナップが豊富にあります。

今月はそんなトレンチコートにまつわるお話といっしょに、トレンチコートにぴったりのボタンを紹介します。
トレンチコートの起源と言われているのは、第一次世界大戦中のイギリス軍の軍用コートで、
戦時中の寒さに耐えるために防水できるコートを必要とされたため、と言われています。

当時の軍用コートの名残りで残っているのが、腰回りのベルトについている金属のDカンです。
これは、当時もともと手榴弾を吊り下げるためにつけられたパーツです。
その他にも、型部分にあるショルダーストラップは、荷物をくくりつけて、水筒や荷物を運んだり、
時には、仲間をかついだりするときに使用したとも言われています。

しかし今では軍用コートのようなそこまでカジュアルなイメージはありませんね。
どちらかといえばきれいめな印象ではないでしょうか。長い時間の中でそのイメージも変化してきたのだと思います。

さて、そんなトレンチコートに一般的に使用されているボタンはどんなボタンでしょうか。
あなたのお手持ちのトレンチコートにはどんなボタンがついていますか?

やはり、ベージュの生地が圧倒的に多いトレンチコートに一番相性よく使用されているのが、
水牛のボタン、あるいは、水牛柄のプラスチックボタンです。
水牛柄とは一般的にはトラ柄のような流線型の柄やブチ柄といわれる斑点柄のものがあり、
その他にも透け感のある薄いベージュや飴色の無地のものや黒地に筋の入ったようなものがあります。

天然の水牛ボタンは高級なため、多くのブランドでは、その本物の柄に似せて作ったプラスチックで作ったボタンを使用します。
どうやって見抜けるのでしょうか?一番簡単な方法は、ひとつひとつのボタンの柄を比較してみることです。
もし、全部が全く同じ柄であれば、おそらくそれはプラスチックでしょう。機械で作ったボタンはほぼ同じ柄になります。
逆に、ひとつひとつが柄が違えば、きっと本物に違いありません。同じボタンがふたつとないのが天然のボタンの特長です。
その値段はボタンだけで5倍~10倍近くの違いがあるので、天然の水牛ボタンを使っているコートは高価なことが多いです。

下記は当店で取り扱いの天然の水牛ボタンです。
やはり、せっかくの大きなボタンがついているトレンチコートですから、ボタンにはこだわりたいですね。
もし、プラスチックがついていたら、本物のボタンに替えるだけで、ワンランクアップしたコートに変身するでしょう。